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子どもに自転車の乗り方を教えるパパ必見!プロが教えてくれない見落としがちな重要ポイント

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なぜこの記事を書こうかと思ったかというと、

最近公園である親子を見かけたからです。

 

「こうやって乗るんだよーー!!!なんでできないんだよ!!!」

 

と自転車に乗れない子どもに繰り返し怒鳴りつけるお父さん。

 

こうして乗れた時の達成感、そして親子の絆が深まるのかもしれませんが、

あまりにもの怒号に、子どもが泣いて逃げ出すんじゃないかと

こっちがヒヤヒヤしたほどでした。

 

子どもが自転車に乗れないのも無理はありません。

 

なぜなら、自転車のサイズが全然合ってないからです。

 

これはけっこう陥る落とし穴です。

子どもはすぐに成長します。

ものすごいスピードで。

なのでついつい大き目のモノを買ってしまいがちです。

 

大き目のウエア、大き目のシューズ、大き目のボール、大き目のグローブ。

大き目の自転車もその一つです。

 

ちょっとくらい大丈夫だろうと思ってしまいますが、

子どもにとってこの差はかなり大きなものです。

 

なので、体のサイズに合った自転車を選ぶ

というのが根本的解決策なのですが、

「もう既に大き目を買ってしまった」という方のために、

ちょっとした工夫で解決する方法をお伝えします。

 

ポイントは、膝の角度は135度です。

 

プロが教える自転車の乗り方5つの基本ステップ

 

まず自転車教室などでプロが子どもに自転車の乗り方を教えるとき、

自転車のサイズがフィットしている前提になっています。

もちろん、「体のサイズに合った自転車を選びましょう」という指導は

あると思いますが、サイズが合っていない自転車に乗ることは想定外です。

 

自転車のサイズがフィットしている前提で

以下の5つの基本ステップをおさらいしておきます。

 

お手本を見る

 

「学ぶことは真似ること」とは言いますが、

大人や同じ年頃の子どもが自転車に乗る姿を見て、

自分が乗ってるイメージを掴む、これはとても重要ですね。

 

目線

 

お手本もそうですが、

目線はどんなスポーツにおいても非常に大切です。

 

初めて行う動作の場合、たいてい目線を手元や足元の近くに落としがちです。

 

自分の進むべき方向や目標物を遠くに定めることで、

動作が安定します。

 

ペダルを外してバランス感覚を掴む

 

自転車は、2つの動作を同時に行います。

ハンドルを操作してバランスをとる動作と、

ペダルを漕いで前進する動作。

 

初めて自転車を漕ぐ子どもにとっては、

初めて覚える2つの動作を同時に行うのはなかなか至難の業です。

 

そのため、まずはペダルを外して足で地面を蹴って前に進むことで、

バランス感覚を掴んでから、次にペダルを漕ぐという

2段ステップで覚える方法があります。

 

最近ではストライダーなどのキックバイクを乗る子どもが多いので、

自然とこのバランス感覚が掴めてる子も多いですね。

 

スタンドを立ててペダル漕ぐ練習

 

次にペダルを漕ぐ感覚を身につけるために、

スタンドを立てて安定した状態でペダルを漕ぐ練習です。

 

前に進まないとペダルが一回転もしないので、

スタンドを立てた状態でペダルを何回転も漕ぐ感覚を掴む、

これも良い方法だと思います。

 

いざ出発

 

それぞれの動作の練習ができたら、それぞれの動きを組み合わせるようにして

実際にペダルを漕ぎ始めます。

 

これが自転車教室や多くの記事で見かける初めての自転車の乗り方かと思います。

 

最重要!自転車を乗る時の膝の角度は135度

 

そして今回最もお伝えしたい見落としがちなポイントです。

 

自転車のサイズが体のサイズに合ってないと、

一番力が必要な漕ぎ出しの時に、力が上手く入りません。

 

大き目の自転車を乗って、

危なくないように足が完全に地面に着く高さまでサドルを下げると、

ペダルを漕ぎ出す時の膝の角度が90度(直角)以下になってしまいます。

 

片脚スクワットをやってみるとわかると思いますが、

膝の角度を90度よりも曲げると、

めちゃくちゃキツイです。

 

最も力が入る膝の角度は135度

つまり膝をまっすぐ伸ばした時と、90度に曲げた時のちょうど間の角度の時に

最も力が入ります。

 

自転車を漕ぎ始める時の膝の角度を、なるべく135度に近い角度にすることで、

しっかりと力が入り、漕ぎ出しが楽になります。

 

あまり角度を言ってもわかりづらいと思うので、軽く膝が曲がってるくらいがちょうどいいです。

 

サドルを一番下まで下げて、膝が曲がり過ぎている場合は、

少しサドルの高さを上げてください。

 

足がつま先立ちになって、バランスがとりづらくなってしまう場合は、

縁石などの段差を活用しましょう。

 

ロードバイクを乗る人が信号待ちの時に縁石に足をかけているのを

よく見かけますね。

私もロードバイクに乗りますが、あれメチャクチャ楽なんです。

 

膝の角度を135度に合わせた時、完全に足が地面から離れるようであれば、

体のサイズに対して自転車が大き過ぎます。

 

足がつかない高さまでサドルを上げるのは、初めて自転車に乗る子どもには危険です。

 

少し時間はかかるかもしれませんが、

脚力がつけば膝が曲がり過ぎていても力を出せるので、

繰り返し練習していきましょう。

  

「プロが教える初めての子どもの自転車の乗り方」

を真似してもなかなか自転車に乗れない場合、

 

自転車のサイズ漕ぎ出しの膝の角度

 

をチェックしてください。

 

親子の自転車レッスンが、もっと楽しくなるはずです!